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3. 面接の質問と回答例

中途採用の面接で聞かれることが多い質問を紹介します。転職活動において面接を成功させるためには、面接官の質問意図を理解し回答することが非常に大事です。本番で失敗しないためにも、しっかりと事前の面接対策をしましょう。

(1) 日系企業

自己紹介や志望動機、転職理由は必ず聞かれるので、準備しておきましょう。

なぜ転職しようと思ったのですか?

現職の不平不満を述べると、入社後も同じように不満があったら辞めてしまうのではないかと思われてしまいます。言葉の表現方法に注意して、ネガティブなこともポジティブな結論に言い換えて回答します。

例)「〇〇できない」→「より〇〇をして、△△の部分において成長していきたい」などと、明確な目標を伝えましょう。

自分の将来性や発展性にフォーカスして話すことを意識しましょう!
当社へ応募した理由を教えてください

転職理由に基づき、さらに踏み込んで回答しましょう。競合他社ではなく、なぜ応募企業を選んだのか、具体的な理由を答えるためには事前に企業研究をしておくこと有利です。応募企業の業界内ポジションも分析しておきます。

自身の希望と客観的な視点を交えて、説得力のある理由を答えることを意識して下さい!
これまでの業務経験の中で、最も成功した体験は何ですか?

自身の実力や実績を一番わかりやすくアピールできる質問になりますので、具体的な数字を交えて答えられるようにしておきましょう。数字が伴わない場合は、どのような行動をしたのか、何を評価されたのかを答えます。

数字の結果だけではなく、「どのように実績を積んだのか?」「なぜ成功したのか?」などのプロセスを答えることが大事です!
今までの業務経験の中で、最も失敗した体験は何ですか?

成功体験の反対になる質問ですが、失敗体験に対してどのような改善を図ったのかを答えます。

危機に対しての冷静な原因分析と行動力、再発防止の努力を強調して話しましょう!
仕事でやりがいを感じるのは、どんなときですか?

転職の場合は即戦力として活躍できる人材が求められます。企業ニーズに合う人物像を理解した上で、的確なアピールをするのが大事になってきます。

過去の具体例を交えて、自分の存在が企業を成功へ導いていくイメージを持ってもらいましょう!
当社に入社した場合、活かせる経験やスキルは何ですか?

面接官が、仕事のモチベーションや会社との相性を把握するための質問です。これまでの実体験を用いて回答しましょう。ただし、「応募企業でも同じようなやりがいを感じることができるのか?」という点に注意します。

希望の業務に結びつくようなエピソードが、面接官の心に響きます!
当社のサービスや製品で知っていることを教えてください

面接前に企業のオフィシャルページで商品知識を深めたり、ユーザーの口コミを見たりして、市場感を把握しておくことが大事です。まれに「あなただったら、どのような改善提案をしますか?」と質問されることもありますので、マイナス面を指摘し過ぎないようにして自分なりの回答を用意しておくとよいでしょう。

知識を深めようとする姿勢や商品・サービスに対しての思いを伝えて、既に入社しているかのような親近感を覚えてもらいましょう!
当社で挑戦したいことや、やりたいことは何ですか?

応募企業への熱意や意欲を確かめるための質問でもありますが、自分がやりたいことだけを述べるのではなく、挑戦することで企業にどのような貢献ができるのか、という点に注意して回答しましょう。

なぜ挑戦したいのか、どのような行動をとるのか、その結果どれくらいの実績を出せるのか、というところまで描いておくとロジカルな思考能力も披露できます。
キャリアプランについて教えてください

「挑戦したいこと」からさらに中長期的なプランを描けているのかが、ポイントになってきます。企業側も入社後は長く勤めてほしいという思いがありますので、応募者が入社後にどのような未来像を描いているのか、そのプランが企業で実現可能なのかをチェックしています。志望動機や転職理由と一貫性を保ちながら、応募企業の成長スピードや規模感に合わせた回答をすると、企業側も事業計画の中に応募者のイメージを重ねやすくなります。

5年後、10年後などの具体的な数字で区切りながら、キャリアプラン実現後のことまで伝えましょう。
他に応募している企業はありますか?

正直に回答して問題ありませんが、あまりにも業界や職種が異なっていたり、一貫性のない場合は要注意です。ここでは受けている社数(例:2、3社程度)の他、まだ結果が出ていないなど曖昧な答え方をするのがベターです。

複数の企業に応募している場合も、面接先の企業との関連性を意識して回答しましょう。
内定が出たら当社に入社いただけますか?(当社が第一志望ですか?)

入社意欲を図る質問です。第一志望であればその旨を伝えるべきですが、第一志望ではない場合、嘘をつく必要はありません。ただし、前向きな回答をしておきましょう。

「入社します!」と言い切る必要はありませんが、「志望度は高い」「入社意欲は高い」などポジティブに回答しましょう。
希望年収はどれくらいですか?

自社で求める人材にマッチするのかを、見極められます。希望年収が自社に在籍中の社員とかけ離れている場合は、いくら優秀な人材であっても採用が難しいこともあります。

現年収を踏まえた上で自分自身の価値を客観視できているのか、市場の相場を理解しているのか、納得感のある数字を答えましょう!
いつから入社可能ですか?

転職活動を開始する時点で、希望スケジュールを立てておきましょう。就業中の場合は引継ぎにかかる具体的な期間を踏まえて相談し、離職中の場合は特別な事情がない限り「いつでも可能」と答えるのが良いでしょう。就業中の場合は、内定後1~2か月以内での入社が一般的です

可能な範囲で、早めに入社できるように対処する姿勢を見せることが大切です。
何か質問はありますか?

面接の最後に、ほぼ必ず聞かれる質問です。ここで「特にありません」と答えてしまうと、応募企業に対して興味が薄いと思われる可能性があります。注意したいのは、オフィシャルページを見ればわかることや残業についてなど、ネガティブな印象を与えるような質問は控えましょう。

業務内容や働いている従業員についてなど、意欲的な質問をしましょう!

(2) 外資系企業

外資系の面接の場合、日本的な謙遜表現は「自信のない人」と捉えられる可能性があるので、自己肯定的な回答を意識しましょう。上記の日系企業向けの質問にも、すべて答えられるようにしておいてください。さらに外資系企業の面接でよくある質問を紹介します。

あなたはプレッシャーに強いですか?

ポジティブに「はい」と回答し、続けて「なぜ強いと感じるのか?」「どのような状況下でプレッシャーに強いのか」具体例を答えましょう。

実際の経験を踏まえてロジカルに説明すると、強い印象になります。
これまでのキャリアに満足していますか?

自己肯定感を持って「はい」と回答し、これまでの経験を否定するネガティブな表現は避けましょう。

「満足しているが、〇〇の部分でもっと成長したい」などと、自分の可能性を表現しましょう!
あなたが現職で不満に思っていることは何ですか?

この回答には注意が必要です。現職で抱えている不満が、応募企業でも発生しないかどうか確かめられます。現職の会社規模や会社の意志決定の長さなど、俯瞰的な視点から事実をあげると良いでしょう

不満を述べた後は、それに対しての対処方法や考え方など、必ずポジティブに転換しましょう!
同僚や周りの方は、あなたのことをどんな人だと言いますか?

業務において評価されたことを、いくつか用意しておきましょう。

自分の働く姿勢が伝わるようなエピソードを用意しておきましょう。
なぜ当社はあなたを雇うべきだと思いますか?

あなたの価値やスキルが、企業の求める条件といかにマッチしているのか回答しましょう。

あなたの強みを業務でどのように活かせるのか、さらに企業に貢献できる可能性を主張しましょう。

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